最新テクノロジーを駆使したデジタルアートで知られる「チームラボ」。
彼らが手掛ける、大阪「長居植物園」を舞台にした夜の野外常設展をご存じですか?以前から気になっていたスポットですが、今回実際に取材し、その想像を超える感動体験をご紹介します。
「チームラボ ボタニカルガーデン 大阪」とは?
大阪市の総合公園「長居公園」の中にある「長居植物園」は1974年に開園。約24万㎡の広大な敷地の中ほどには大きな池があり、植物だけでなく野鳥や野生動物などが生息するひとつの生態系をつくっています。
そんな「長居植物園」に息づく自然を、まるごと巨大なアート空間に作り上げてしまったのが、世界で活躍する「アート集団・チームラボ」!
夜になると、広大な植物園全体が幻想的なアート空間へと変貌します。会場には海外からの観光客も多く、世界での注目度の高さにも驚かされます。
このアートは、最新テクノロジーを駆使し自然の風や雨、鳥や動物、この地を訪れる人々の動きをリアルタイムに反映し表現しているため、同じ瞬間は2度とありません。
実際、風もなく周囲に何も動きがない時は光も消え真っ暗になるそう。
つまり自然環境も含め、見ている私たちもアートの一部というわけです。
多くの展示を手がける「チームラボ」ですが、屋外の常設展は関西ではここだけ。
では早速、園内を紹介していきましょう。
夜の植物園は幻想的な別世界
【ラクウショウの並木】
まず植物園のゲートを入ると両側に大きな並木が出迎えてくれます。暗闇の中、歩く人に呼応し次々と木々がライトアップされ、同時に穏やかな音色が響きわたります。神秘的な光景に早くも胸がいっぱいになりました。
【ツバキ園】
真っ暗な森の中に入ると乳白色に光る卵型のオブジェがあちこちに。絵本の森に迷い込んだと錯覚するような不思議な世界が広がります。写真は、小宇宙のように61色に変化する「固形化された光の色」に輝く作品。卵に触ると光と音色が変化し、次々と周囲に広がっていきます。
【二次林の入口】
「長居の山里」と呼ばれる森の入口、人が入ると光と音が動きだします。木の葉が生い茂る夏には、まるで光のドームの中を歩いているような気分になれるとか……。
【二次林・森に描かれる空書】
森の中の空間に連続した一筆が描かれていきます。
書道のような墨跡が立体的に交差し、回転しながらやがては消えていく……。
躍動感があり和の力強さを感じます。
【二次林・森に憑依する炎】
闇の中で燃える炎はまるで生き物のよう。この炎、スマホアプリ「Distributed Fire」をダウンロードすると、持ち帰ることができるんです。しかもその炎をお友だちのスマホにおすそ分けもできるとか。もちろん私もアプリで持って帰りました。
【ユーカリの広場】
大きな卵型の光がゆらめく広場には、ユーカリの爽やかな香りが漂います。卵は自立するので、押したり、間をすり抜けたり、触ってもOK。
ポーズを決めてシルエット写真を撮ったり、卵のすき間から顔をのぞかせるなどアップでも引きでも絵になります。子どもだけでなく、大人も童心に帰って楽しめるスポットです。
まとめ
いかがでしたか?
長居植物園の「チームラボ ボタニカルガーデン大阪」をご紹介しました。
この日は天気に恵まれましたが、スタッフの方のいわく、雨の日は光の見え方が異なり、普段と違った魅力があるそう。
チャンスがあれば、雨の日にもチャレンジしたいですね。
- 住 所:大阪市東住吉区長居公園1-23 長居植物園
- 時 間:
4月 19:00~21:30
5月1~ 7日 19:00~21:30
5月9~31日 19:30~21:30
※20:30 最終入場
※開催時間はシーズンによって異なります - 定休日:第2、4月曜日
- 最寄り駅:
大阪メトロ 御堂筋線「長居駅」より徒歩約10分
JR阪和線「長居駅」より徒歩約12分 - チケット:
【オンライン購入・各種プレイガイドでの購入】
1,600円(大人)、500円(子ども)、800円(障がい者)
【現地購入券】
1,800円(大人)、600円(子ども)、900円(障がい者)
※現地では当日分のみの販売となり、売り切れる場合があるため、公式サイトでの事前購入がおすすめ - 公式サイト:https://www.teamlab.art/jp/e/botanicalgarden/
チームラボ ボタニカルガーデン 大阪
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