日を追うごとに暑さが増して、いよいよ夏の気配が感じられる頃となってきましたね。
この時期に見頃を迎える花の1つに「ラベンダー」があります。生花だけではなく、オイルや香り袋、ハーブティー、ドライフラワーなど様々な楽しみ方ができるため、多くの人に愛されています。
今回はそんなラベンダーを楽しむことができる、坂井市三国町の「三国ラベンダーファーム」をご紹介します。
三国ラベンダーファームについて
年間を通して果実の生産が盛んな地域として知られる坂井丘陵地。坂井市とあわら市を繋ぐ道路はフルーツラインと呼ばれています。
三国ラベンダーファームもこのフルーツライン沿いにあり、およそ6千平方メートルの畑いっぱいに植えられた約6000株ものラベンダーを見ることができます。
一般的にラベンダーの見ごろは6月下旬から7月下旬と言われていますが、三国ラベンダーファームでは「おかむらさき」「インプレスパープル」「濃紫早咲」「アラビアンナイト」の計4種類を栽培していて、5月下旬から6月下旬まで楽しめるようです。
【おかむらさき】香りが非常によく、オイルやポプリ、ドライフラワーなど様々な楽しみ方ができる品種。
【濃紫早咲】名前からもわかる通り、色鮮やかな紫の花が咲くため観賞用として楽しめる、早咲きの品種。
【アラビアンナイト】アラビアの夜を想像させるような、濃い青紫色の花からその名がついた品種。
【インプレスパープル】花は濃く鮮やかな紫色で、香りも良いためドライフラワーなどで人気の品種。
背丈の高いものから低いものまで、異なる品種の鑑賞が楽しめました。
じっくりと時間をかけて抽出されるエッセンシャルオイル
花畑を見て回っていると、こんな看板を見つけました。収穫したラベンダーからエッセンシャルオイルを作っているとのことで、その様子を見学させていただきました。
一つ一つ手作業で収穫されたラベンダーはこの後、機械に入れて蒸留され、エッセンシャルオイルと蒸留水に分けられます。
ビーカーの中には蒸留水、上部のフラスコの中にはオイルが溜まっています。
蒸留の作業は1回につき2時間ほど掛かり、2カゴ分の花穂から作られるオイルは多くても60~70ml。花穂の成分以外は入っていないので100%ラベンダーのオイル、蒸留水となっています。
蒸留の作業場の天井を見上げると、ドライフラワーを作っていました。満開の状態で収穫したものは乾燥後、花穂の部分だけを匂い袋などに加工し、花が咲き切らないうちに収穫したものはドライフラワーとして販売しています。
蒸留水、エッセンシャルオイル、ドライフラワーなどはすべてファーム内で購入することができ、訪れた観光客の方たちに人気なんだとか。時期によっては摘み取りの体験も行なっているので、ラベンダーの香りが好きな人にはたまらないですね。
まとめ
いかがだったでしょうか。ラベンダーの香りには気分をリラックスさせたり、痛みを和らげたり、心地よい眠りを誘ったりする効果があると言われています。
今年はもう間もなく見頃の時期を終えてしまいますが、季節の変わり目で何かと不調が起きやすいこの時期、ラベンダーで癒されてみませんか?
ぜひ、ラベンダーが満開の時期に三国ラベンダーファームを訪れてみてくださいね。
アクセス情報
- 住所:福井県坂井市三国町加戸123-3
- アクセス:えちぜん鉄道三国芦原線「水居駅」より車で約5分
- 駐車場:約20台