SDGsを謳う偉い人たちの多くは自家用ジェットで世界を飛び回り、パワフルなSUVで野山を駆け巡っているとか聞きます。
SDGsのためなら、と原発再稼働も止む無しの風潮も高まってきたようです。
その原発の電力を調整するために他の発電も必要なのだと知っている方がどのくらいいるのでしょう。
一体何のための、誰のためのSDGsなのかさっぱりわかりません。
とはいえ、戦後日本が大量生産と大量消費に明け暮れて経済発展を遂げたのは間違いないこと。
資本主義社会としては、今後も需要と供給のバランスによる発展が望ましいのでしょう。
……何とか良い方法はないものですかねぇ~……
と深いため息が漏れそうだったある日、よい場所を見つけました。
北海道とかち帯広の「MATEC PRODACT」です。
ご紹介します。
MATEC PRODACTの取り組みこそ、まさにSDGs
もともと産業廃棄物やリサイクル事業者として北海道を代表する企業でもあるMATEC。
1935年の創業以来、産業廃棄物処理・資源リサイクルに専心してきた企業です。
特に車の解体処理に関しては100%を目指し、解体したパーツをリサイクルならぬ、価値を高めたアップサイクル商品として販売、業界の注目を集めています。
MATEC PRODUCTS のアップサイクルとは?
2005年に制定された自動車リサイクル法により、使用済み自動車のリサイクル率は99%にまでなったといいます。
しかしながら、フロントガラスやサイドガラスは回収コストが高いため多くが埋め立て処分されてきました。
また、レザーシートに至っては車体の廃棄と共に処分されるなど、本来の価値は看過されてきたのです。
MATEC PRODUCTSの取り組みは、残り1%の再生です。
MATEC PRODUCTSは、小樽の深川硝子工芸とのコラボで車のガラスを利用したグラスや皿、花瓶を制作しました。
レザーシートは、滝川市の株式会社レザースタジオKAZUとのコラボで名刺入れなどにアップサイクルされています。
再資源化された鉄は、岩手県盛岡市の南部鉄器工房「薫山工房」とのコラボでアップサイクル南部鉄瓶として販売しています。
これぞ100%循環型社会!
MATECは世界に誇れる企業であり、
MATEC PRODUCTSこそSDGsそのものです。
2Fギャラリーも併せて楽しめるヒミツキチ
1Fに展示されているアップサイクル商品だけでも見応え十分なのですが、2Fはギャラリーになっているのでさらなる充実感が味わえます。
MATEC PRODUCTSらしい展示として、2023年11月には、北海道の山の中で自給自足の生活をしていた「井上弁造」という画家の展覧会が催されました。
見逃してしまった筆者としては再展示、もしくは常設展示してくれないものかと期待しています。
下欄の画像は「菅原一剛 北海道写真展2024」です。
アップサイクルとアートを楽しめて、SDGsを体現できる「MATEC PRODUCTS」は、北海道が世界に誇るヒミツキチです。
MATEC施設情報
- 住所:〒080-2472 北海道帯広市西22条南3丁目34-1
- 電話番号:0155-35-7711
- 休日:祝日
- 営業時間:午前10:00 – 19:00
- アクセス:JR西帯広駅より中島通りを南下徒歩15分
- 公式サイト:https://matec-products.jp/