岩木山をのぞむリンゴ園

2024 2/16

青森のシンボル岩木山

岩木山は、青森県の最高峰で、日本百名山にも選ばれている美しい成層火山です。岩木山は、巌鬼山、鳥海山、岩木山の3つの峰からなり、その中央にある岩木山が最も高いです。

岩木山は、古くから津軽地方の信仰の対象となってきた霊山です。岩木山は、「お岩木様」と呼ばれて神格化され、神社や寺院が多く建立されました。岩木山は、鳥海火山帯に属する火山で、約10万年前から活動を始めました。最新の噴火は約2万3000年前で、その後は休火山となりました。岩木山は、津軽富士とも呼ばれる美しい円錐形の山容をしていますが、実際には3つの峰からなる複雑な構造をしています。

岩木山は、桜の名所としても有名で、日本一ともいわれる桜並木があります。

岩木山には、初心者から上級者まで楽しめる5本の登山コースがあります。登山コースの中で最も人気があるのは、標高から最短距離の嶽登山道コースです。このコースは、3時間ほどで登ることができます。

青森のりんご

青森県は、日本一のりんごの産地として知られています。平成30年度の統計によると、青森県のりんごの生産量は約50万トンで、全国の約6割を占めています。また、青森県は、りんごの品質や味にもこだわり、多くのブランドりんごを生み出しています。例えば、ふじ、王林、紅玉、陸奥、サンふじ、つがるなどです。青森のりんごは、日本だけでなく海外でも人気があり、平成30年度には約3万トンが輸出されました。

青森県は、日本海側と太平洋側に分かれており、それぞれに異なる気候特性があります。日本海側は冬季に豪雪が降り、夏季には涼しく湿度が低いです。太平洋側は冬季に晴天が多く、夏季には暑く乾燥しています。このように、青森県は四季の寒暖差が大きく、昼夜の温度差も大きいです。これらの気候条件は、りんごの糖度や酸度を高める効果があります。

また、青森県の土壌は火山灰質で肥沃であり、水はけも良いです。これらの土壌条件は、りんごの根や枝や葉を健康に育てる効果があります。

青森県では、約2万人の生産者が約3万ヘクタールの園地でりんごを栽培しています。これらの生産者は、長年にわたって培われた技術や経験を持ち、りんごに対する愛情や誇りを持っています。例えば、生産者は以下のような手間暇かけた作業を行っています。

花摘み：花期に一つ一つ花を摘むことで、実が大きくなるように調整する。
袋かけ：実が小さいうちに袋をかけることで、害虫や日焼けから守るとともに色づきを良くする。
枝落とし：枝を間引くことで、実が重くなって枝が折れるのを防ぐとともに、光や風通しを良くする。
収穫：実の色や硬さや糖度などを見極めて、最適なタイミングで収穫する。
保管：収穫したりんごは、低温や低酸素の環境で保管することで、鮮度や品質を保つ。

これらの作業は、りんごの味や香りや見た目をより良くする効果があります。

青森県では、りんごは食文化の一部として親しまれています。例えば、りんご狩りやりんご祭りなどのイベントが開催されたり、りんごを使った料理やお菓子が多く作られたりしています。また、青森県は、りんごに関する研究や開発にも力を入れており、新しい品種や加工品などを次々と生み出しています。これらの活動は、消費者のりんごに対するニーズや期待を高める効果があります。

以上のように、青森のりんごは、気候と土壌と生産者と消費者の相乗効果によっておいしくなっていると言えます。