大阪府高槻市にある『今城塚古墳公園』をご存じですか?
緑がいっぱい!ハニワもいっぱい!全国でもめずらしい大王のお墓を整備した本格的な古墳公園を紹介します。
『今城塚古墳公園』とは
『今城塚古墳公園』は、隣接する『今城塚古代歴史館』と合わせて『いましろ大王の杜』と呼ばれる6世紀前半に造られた継体天皇(聖徳太子の曾祖父)の墓。
公園として整備され、敷地は甲子園2つ分(9ヘクタール)の広さを誇ります。休日にはイベントが開催されることもあり、ウォーキングや犬のお散歩コースとしても人気のスポットです。
全国的にあまり知られていませんが、実は古墳の中(墳丘部分)まで散策できる日本唯一の天皇陵だとか。緑がいっぱいの古墳公園で太古のロマンを感じてみませんか?
迫力!約190体のハニワがお出迎え
公園に着いて、まず目に飛び込んでくるのは、約190体のハニワの行列。これらは大王のハニワ祭(埴輪祭祀場)を再現したもので、遊具ではありません。
家や人、鳥、馬などハニワがずらりと並ぶ姿は圧巻!実際ハニワに触ることもできるんですよ。ハニワの背にまたがって遊んでいる親子の姿もよく見かけます。
内堤をゆっくり散策しよう!
『今城塚古墳』の案内図
墳丘(古墳)の周りを囲うように低くなっている部分が内濠(芝生広場・水濠がある部分)。その外側をぐるっと内堤が囲っています(埴輪祭祀場がある部分)。
まずは内堤をお散歩してみましょう。1周1km、内堤とは墳丘の外側の小高くなっている部分のこと。
遊歩道になっていて、ウォーキングしている人やお弁当を広げている家族連れ、楽器を練習している学生など、それぞれが思い思いの時間を過ごしています。
この日は台風一過!空気が澄んでいて絶好のお散歩日和。木陰も多く、心地よい風が吹いていました。
青々とした木々、芝生広場には一面のシロツメグサや黄色い花が咲き乱れ、初夏らしい風景が広がっています。
歩いていると水濠が見えてきたり、水鳥が泳いでいたり。ここには太古のゆったりとした時間が流れています。お濠の内側、森のような部分が墳丘です。
内濠から墳丘へ入ってみよう!
墳丘を囲う内濠には池(水濠)があります。風にさざめく水面に緑の木々の色が映り、光が反射してキラキラと輝いていました。
内濠には墳丘へ入る階段がいくつかあります。天皇陵の墳丘まで散策できる公園は全国でも珍しいとのこと。せっかくなので登ってみましょう。
墳丘に入ると山道が続きます。姿は見えませんが、すぐ近くで「ホーホケキョ」とウグイスの鳴き声が聞こえていました。以前にキツネを見かけたという人もいましたよ。
墳丘に登る際は歩きやすい靴で行くのがおすすめ!足元の悪い場所もあるので転ばないように気を付けましょう。
内堤の明るい空気とは対照的に、墳丘の中は空気がひんやりとして、自然に守られた神聖な場所であることを肌で感じることができました。
まとめ
高槻市にある『今城塚古墳公園』は日本でもめずらしい古墳を整備した公園です。
約190体のハニワが圧巻で、日本唯一の墳丘の中まで入ることができる天皇陵。大自然と太古の歴史をたっぷり満喫できるおすすめスポットです。
住 所 | 〒569-1136 大阪府高槻市郡家新町48-8 |
アクセス | 【電車】JR摂津富田駅または阪急富田駅下車 【市営バス】JR摂津富田駅より、奈佐原行き「今城塚古墳前」徒歩2分、 または関西大学・萩谷・萩谷総合公園行き「氷室」徒歩2分 【車】国道171号「今城町」の交差点を北へ約800メートル 「清福寺」の交差点を左へ、3つめの信号を左折 ※今城塚古代歴史館駐車場 35台(無料)※休館日は駐車できません。 |
公 式 | https://www.takatsuki-kankou.org/imashiro-daio/ |
今城塚古墳公園の
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