山形県天童市は、将棋の駒を生産しており国内では9割が天童市で生産されています。駅や公園など至る所に将棋の駒をモチーフにしたモニュメントがあり、天童市を訪れた観光客が写真撮影をしている姿が度々見られています。今回は、花見の時期に行われる山形でも特に有名なイベントで、毎年県民が楽しみにしている『人間将棋』についてお伝えしたいと思います。
人間が動く将棋とは??
山形県天童市では、毎年桜まつりの開催とともに『人間将棋』をおこなっています。この人間将棋は戦に見立てて本物の人間が駒となり、着物や甲冑を身につけて動くというものです。実際にプロ棋士の対局で動いているので、毎年将棋ファンが注目するだけでなく市民もその桜まつりを楽しみにしています。是非一度桜まつりの季節に足を運んでいただきたいと思います。毎年ニコニコ生放送で無料で配信もされているので、山形県まで足を運ぶのが大変な方は是非ニコニコ生放送でご覧になってみてくださいね。
今年のプロ棋士の対局では、テレビでもよく出演されている有名な谷川浩司(たにがわこうじ)十七世名人が解説をしてくださっていました。まるでトークショーを聞いているかのような面白さがあり、会場一体が笑いに包まれていました。
ところでこの人間将棋には面白いルールがあるのをご存じの方はどのくらいいるでしょうか。実は必ず一度は全部の駒を動かすという暗黙のルールが存在するんです。一度武者駒を動かすまでは、互いに何となく譲り合いながら対局しており、これもまた毎年将棋ファンを惹き付けている魅力であるとも思います。人間が駒になっているため、少しくらいは動かしてもらわないと駒になった人の出番がない!という配慮からきているのかもしれませんね。ちなみに、この武者駒は応募者から選ばれており、今年は高校生や将棋ファンが選ばれたそうです。
人間将棋がおこなわれる舞鶴山は魅力がいっぱい
人間将棋は春のイベントとしておこなわれますが、その会場として使用されている舞鶴山は季節問わず市民が訪れる憩いの場となっています。舞鶴山は天童市の中心にあり、山頂にある展望台からは月山や蔵王連峰、市内などを一望することができます。
また、舞鶴山の山頂にはかの有名な織田信長を祀っている東北唯一の神社『建勲神社』があります。天下統一の足がかりを作った織田信長は好きな戦国武将ランキングや好きな歴史上の人物ランキングで全年代で名前があがるなどの人気者ですよね。勝負ごとに御利益があるとも言われており、小さく静かな神社ではありますが信長ファンにはもってこいの場所です。
天童市の花見は倉津川のしだれ桜も忘れずに!!
人間将棋を見て桜まつりに満足する人もいるかもしれませんが、やはり山形県民は舞鶴山だけでは終わりません。天童市役所の横を流れる倉津川の枝垂れ桜も有名な桜の名所です。倉津川の両岸に1.4㎞にもなる枝垂れ桜が咲き誇る様子は慌ただしく日常を過ごしている誰もが車を停めてうっとりしてしまうほど。夜には枝垂れ桜一本一本がライトアップされ、水面近くまで伸びた桜が反射し昼とはまたひと味違う幻想的な雰囲気が楽しめますよ。
まとめ
- 『人間将棋』は山形県天童市でおこなわれる有名な春の桜まつりのイベントで、人間が実際に駒となりプロの棋士が対局する将棋イベントです。
- 人間将棋がおこなわれる舞鶴山は市民の憩いの場としても親しまれており、山頂からは月山や蔵王連峰を一望できます。また、山頂には織田信長を祀っている東北唯一の建勲神社もあり、行ってみる価値あり!
- 天童市の桜まつり、は舞鶴山だけではなく倉津川の枝垂れ桜も有名なことがわかりました。
アクセス
駐車場は無料ですが、満車が多いので近隣のグランドやスポーツセンターに駐車し、無料のシャトルバスで行くのがおすすめです。
住所:山形県天童市天童字城山
電話:0236541111