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日常がヒミツキチ!白鳥ロードと化す早春の十勝

外に出るだけでウキウキ嬉しくなるのが春。

車を走らせるだけで気持ちよいのが北海道。

春は何処でも見どころ満載ですが、とりわけ北海道の春はワイルドでダイナミックです。

空と山

広大な畑と野生動物との遭遇。

たんとご堪能ください。

目次

ほんの少しのドライブで出逢える野生動物たち

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北海道の十勝地方。

広大な北海道の中でも突出した畑作地帯として知られ、食糧自給率は200%にも上るといわれています。

ひとつの畑の面積が1町(およそ1ヘクタール)もあるのは普通で、その風景が地平線の果てまで延々と続きます。

「狭い日本、そんなに急いでどこへ行く」

「マッチ箱住宅」

などと揶揄されることも多い日本ですが、

日本はこんなに広かったのかと再認識させられる風景です。

だからなのでしょう。

白鳥たちもゆったりと寛いでいます。

十勝ロードの白鳥の見ごろは3~4月

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十勝地方の西に位置する日高山脈は富良野地方からのルートである狩勝峠からえりも岬まで延々150㎞も続きます。

アルピニスト垂涎の多くの急峻な峰が連なり最高峰は幌尻岳の2,053m。

野生動物との遭遇は日常茶飯事で麓でも多くの目撃例があります。

1970年にカムイエクチカウシ山(1979m)で福岡大学ワンダーフォーゲル部が熊に襲われた事件は有名です。

早春の山は樹々が芽吹き、虫や獣が目覚める季節。

外に出たくなるのは人間ばかりではありません。

目覚めたばかりでお腹を空かせているのも同じです。

同じいきもの目線に立てれば、危険を回避できるのかもしれません。

襲うことより癒してくれることの多い野生動物を、敵視しないよう心掛けたいものです。

まるで何かの予兆のように十勝の畑に集まる鳥たち

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十勝の幹線道路は富良野地方から狩勝峠を超えて釧路方面へ向かう国道38号線と南北に交わる国道236号線です。

日夜大型トラックや農産物を積んだトラックが行き来してそれなりの交通量はありますが、地方都市なので朝夕ラッシュ時に数回信号待ちをする程度の渋滞です。

そして、ほんの道一本逸れるだけでスイスイ走れて、これだけの白鳥に出逢えたりするのです。

北海道十勝にこれだけたくさんの鳥たちが集まるのは何か理由があるのでしょうか?

いろいろ思い巡らせて、ふと上を見上げると……

天空はるかにグライダーのような大きな翼にキラリと光る白い尾羽。

ああ、あれはまさしくオジロワシではありませんか!

何という自然の宝庫でしょう。

十勝にこれだけの鳥たちが集まるなんて……。

その理由はやはり、

美味しいものがたくさんあるから……でしょう。

白鳥の群れと遭遇しやすいエリア情報

鹿やキツネ、リスはいつでもどこでも、というくらい見ることができます。

けれども逢えないときは逢えないもので、これはやっぱりタイミングなのでしょう。

シカとキツネは比較的山に近い畑など、リスは松の木やクルミの木のある公園なら大概います。

オジロワシやクマゲラを見かけるのは年に2~3回あればラッキーというくらいです。

十勝管内で山に近い地域なら可能性は高いでしょう。

白鳥の群れをよく見かけるのは国道38号線の北側、音更町と新得町を結ぶ道道75号線、そこから北に延びる農道や芽室町、鹿追町、清水町を跨ぐルートです。

3~4月にかけては、おびただしい群れがほぼ常駐状態です。

お早めにお越しください。

野生なので近づいたら逃げますけど‥…ね!

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