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北海道/帯広発祥の地オベリベリ温泉と行列のできる絶品蕎麦屋

いよいよ大寒に突入しました北海道。

この辺りがいちばん寒い冬の底です。

例年に比べて降雪が少なめの十勝地方ですがまだまだ冬真っ盛り、一夜にして景色が一変する日が少なくありません。

大寒の朝の、

時を止めたかのような霧氷の枝先に見とれ、

立ち昇る川霧に去年のあれこれを思い出したりします。

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美しい雪景色を眺めつくして思い出の余韻にたっぷり浸ったら、温泉に行きましょう。

そして、風呂上りに手打ち蕎麦などいかがでしょう?

今回は、北海道帯広市の地名の由来となった「オベリベリ温泉」と入口駐車場の人気のそば処「匠」を紹介します。

身体も胃袋も温まる熱い記事です。

目次

オベリベリ温泉とは

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「オベリベリ」とはアイヌ語の「オペレペレケプ」からの音変化。

さらに変化して「オビヒロ(帯広)」になったといわれています。

アイヌ語での意味は「川が枝分かれしている場所」

確かに十勝地方の大動脈ともいえる本流の十勝川から、帯広川・札内川・売買川などたくさんの支流が流れています。

世界四大文明が大きな川に沿って発達してきたことと同様に、帯広市を始めとした十勝地方の発達はまさに十勝川と共にあったといってよいでしょう。

その支流のひとつである帯広川の畔にあるのが水光園です。

1922年に遊園地としてスタートした「水光園」

「水光園」の始まりは1922年(大正11年)、帯広でいちばん最初の公園としてスタートしました。

ボート遊びや釣り堀など庶民のエンターテイメント施設として多くの人を楽しませてきたそうです。

写真は幾度かの改装を重ねた管理小屋の名残りです。

2代目で旅館業を始め、結婚式場やローラースケート場を併設。

現在の温泉施設の原型を創ったのは3代目になってから、1971年(昭和46年)のことです。

そして4代目の2006年(平成18年)以降、北海道十勝が世界に誇る「モール温泉」の総合的な浴場施設として大幅なリニューアルを敢行、帯広発祥の地に相応しい安定した人気を継続しています。

オールバリアフリーが嬉しい~銭湯料金でスーパー銭湯なみの多彩な浴場を堪能

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泉質の濃さはもちろん、「水光園」のウリは多彩な浴場施設にあります。

ジェット付き寝風呂のある露天風呂、介助者と共に車椅子のまま入浴できる円形露天風呂、ゲルマニウム遠赤サウナ、漢方‣ハッカ・トドマツを日替わりで楽しめる蒸し風呂、バイブラ付き水風呂など、一度入ったら、まる一日遊べる多彩な浴場を備えています。

車椅子のレンタルは無料。

建物の入り口から浴場はおろか、トイレも洗い場もバリアフリーです。

泉質はpH8.8の「アルカリ性単純温泉」と銘打っていますが、ほのかな硫黄臭の香る琥珀の液体を単純と呼んでよいのか迷うほどの濃厚さ。

源泉かけ流しの美肌効果抜群「美人の湯」

冬を乗り切るために欠かせない温泉です。

熱い時代を生きる今こそ北へ……(依田勉三と晩生社による十勝開拓の歴史)

1883年(明治16年)、何もなかった十勝の原野に依田勉三ら「晩生社」が入植しました。

屯田兵と異なる、民間の開拓民のため、何もわからず鍬一本で土地を切り拓いていきました。

失敗の連続だったのですが、キリスト教徒でもあった彼らは北海道先住民族のアイヌの方々と公平に接し、北国での暮らしのノウハウを学びながら徐々に成果を出していきました。

それが、今の農業王国、日本の食量を支える北海道十勝地方の始まりです。

明治維新ですべての価値観が変わった日本。

それまでのぬくぬくした生活を捨てて突然、北の原野に渡った若者たちがいました。

熱い時代だったのでしょう。

それで北国を目指したのかもしれません……。

そういえば、

盛んに温暖化が叫ばれています。

2023年の夏は尋常じゃない暑さでした。

コロナ以降、すべての価値観が変わりつつあります……。

あれ、何だか似てませんか……?

よかったら、

北へ向かってみませんか……?

オベリベリ温泉「水光園」施設情報

  • 住所:〒080-0810 北海道帯広市東10条南5丁目6
  • 電話番号:0155234700
  • 休日:元旦
  • 営業時間:11:00~23:00
  • アクセス:JR帯広駅から約2㎞ 車で10分

石臼挽きの香り高いそば処「匠」

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オベリベリ温泉「水光園」の駐車場入り口、国道38号線沿いに大きな看板が目立つのがそば処「匠」です。

オベリベリ温泉「水光園」の親族が経営していて、こちらも地元のそば粉を石臼挽きしたなかなかのこだわりぶり。

温そばと冷そばでそばの太さを変えたり、器も店主自らが製作したりと徹底しています。

石臼挽きらしい香りの高さには定評があり、かえしとのバランス・ボリューム感に満足してリピーターとなる客が後を絶ちません。

そのため、12時前後は店舗の外まで行列ができていることがほとんどです。

ただし、客の回転率はよく、それほど待たずに席に就けます。

また、開店時や13時過ぎなど少し時間をずらせば比較的スムーズです。

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香り高いだし汁の鰹節は鹿児島の枕崎・指宿からの取り寄せ、そして自家の井戸水を使用。

オベリベリ温泉「水光園」の入浴割引券も販売しています。

そば処「匠」施設情報

  • 住所:〒080-0810北海道帯広市東10条南5丁目
  • 電話番号:0155-23-0388
  • 休日:火曜日
  • 営業時間:11:00~15:00
  • アクセス:水光園入り口 JR帯広駅から約2㎞
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