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北海道にやさしい春がやってきた~「あがり框」で意のままに笑う~

障害者なんて誰が最初に言い始めたのでしょう。

人間なんて、みんな不完全じゃないですか。

千差万別、

心に体に、みんな何かしらの障害があって当たり前のような気がします。

「みんなちがってみんないい」

は金子みすずの詩。

北海道に春の訪れを知らせるやさしいランチスポット「あがり・框」(あがりかまち)を紹介します。

目次

笑我意者(しょうがいしゃ)と共に

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障害という漢字を笑我意と置き換えて紹介する「あがり・框」

意味の解釈は人それぞれでしょう。

笑いの文字が入ることによって癒されます。

オーナーの長女に知的障害があり、自立できる場所を作りたいとの思いからスタートしたお店です。

そんな愛に溢れた「あがり・框」

やさしい空間です。

自分らしく働くスタッフのいる店の居心地のよさ

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「あがり・框」は障害者就労支援のB型事業所です。

障がいやその他の理由により雇用契約を結んで働くことのできない方々が、軽作業などの就労訓練をする福祉サービスです。

障がい者と呼ばれる方々は、雇用契約を結ばずに就労できるため、体調や症状に合わせて自分のペースで働けます。

店内には

障がいのあるスタッフが笑顔で自分らしく働けるお店を目指しています」

と書かれたカードがあります。

このカードを読むまで、スタッフに障がい者がいるなんて気づきもしません。

少し寡黙かな?と思うくらいで、むしろ落ち着いて食事を楽しめるし、遠慮なく長居できそうな雰囲気のお店です。

障がい者と呼ばれる「笑我意者」たちは、自分のペースで働き、訪れる客は自分のペースで食べて長居します。

意のままに、思うように過ごすって大事ですね。

『ランチと豆腐、惣菜の店』

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さて、そんな社会事業の一環としての側面はともかく、食事の美味しさと具材のこだわりを紹介しましょう。

写真は豆乳ラーメン。

豆乳は自家製、地元の大豆で作っています。

サツマイモの小鉢とおむすびにウキウキしてしまうランチメニューです。


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鉄鍋で食べる豚丼も絶品です。

香ばしく焼きあがったボリューミィーな豚肉と、やはりサツマイモが効いてます。

近頃はサツマイモが北海道の特産品になりつつあるようです。

どちらも注文を受けてから調理する丁寧さ、

そして何より地元素材へのこだわりには妥協がありません。

工房の中では十勝の大豆を使って豆腐と豆乳を製造。

地場産野菜中心のバランスの良いメニューは、リピーターの多いランチスポットとして隠れ家的ブームを巻き起こしています。

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倉庫の跡を改修したという武骨な外観はとても食事処とは思えませんが、

小さな看板と、お隣の「むつみのクリニック」が目印。

JR帯広駅から1.3kmほど、帯広小学校の西側にあります。

初めての方はきっと迷うかもしれません。

そんな時は、道行く人に尋ねてみてください。

十勝の人は、みんなやさしいから丁寧に教えてくれます。

店舗横の手作り総菜「かまちDe総菜」

同じオーナー企業による総菜やが隣りにあります。

「かまちDe総菜」という店舗名で、おふくろの味をコンセプトとした手作り総菜を提供。

もちろん素材・調理方法ともに「あがり・框」と同じです。

地場産食材によるヘルシーメニューがどっさり、

さらに新鮮な野菜、乾物に自家製豆腐・豆乳・自家製おからなども手頃な価格で販売しています。

中味で勝負の隠れ家的ヒミツキチ

「あがり・框」へどうぞ!

「あがり框」施設情報

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