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リスとの遭遇~ほっかいどう十勝~リスと出逢えるスポット帯広・音更編

リスという生き物をこれほど身近に感じられる街は帯広市をおいて他にないのではないでしょうか?

秋になると忙しそうに松ぼっくりやクルミを抱えて右に左に駆けまわっています。

冬になると街のあちこちに出没し、街路樹や住宅の庭で見かけることもしばしばです。

帯広市周辺にいったいどのくらいのリスがいるのか見当もつきませんが、観ようと思って必ず観られるのは動物園くらいで日常空間では必ず観られるとは限りません。

数多くいるにも関わらず神出鬼没で遭遇のチャンスの少ないリスですが、ほぼ確実にリスと遭遇できるスポットを2か所紹介します。

  • 鈴蘭公園
  • 緑ヶ丘公園

いずれもリスの棲息に適した環境であり、関係者や公園管理者の行き届いた管理あっての施設です。

公共の場なので、最低限のマナーは守らなければなりません。

旅の醍醐味はそこにしかない情報を得て、そこでしか体験できないことを満喫することです。

冬とかちの醍醐味、雪原を駆け抜けるリス、葉を落とした樹上のリスをぜひ、満喫してください。

目次

北海道のリスは何故エゾリスっていうの?

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北海道だから何でも「エゾ」をつければよいと思っているらしく、エゾリスを筆頭にエゾモモンガやエゾシカ、エゾセンニュウ・エゾハルゼミなど北海道に棲息する生き物のほとんどはエゾから始まります。

ヒグマだってエゾヒグマって呼ぶし、違うのはユキウサギやキタキツネくらいでしょうか?

そういえばエゾリスも、キタリスという、特定外来生物に指定されているリスの亜種だそうです。

キタリスとは、ロシアやウクライナなど主に北方に棲息するリスで、アメリカではトウモロコシを食い荒らす被害も報告されているといいます。

今のところ、日本のエゾリスにそんな報告はありません。

だからといって大人しいかというとそうでもなく、近づくと「シャーシャー」歯ぎしりのような音を立てて威嚇します。

でも、可愛いから許します。

エゾリスの「エゾ」とは?

「エゾ」は漢字で書くと「蝦夷」であり「えぞ」とも「えみし」とも読みます。

古代史によると、北陸や東北、北海道にかけて住んでいた人々を指し、大和政権から異民族視されていたそうです。

北海道の先住民族であるアイヌ民族とは異なりますが、大和朝廷の征討によって北方へ追われていったため、何らかの交流があったかもしれません。

ひょっとすると、エゾリスの歴史も……と想像するのも面白いでしょう。

エゾリスの特徴とは?

エゾリスの特徴は、長くふさふさの尻尾です。

この尻尾で、木の上や細い枝の上でも抜群のバランスを保つことができるそうです。

茶色と白色の体毛に覆われ、冬になると耳の毛が上に向かって立つため、少し大きく見えます。

逆立った耳の毛が逆光を浴びている様は、何とも愛らしくカメラマンたちの絶好のシャッターチャンスとなっています。

けれども、よい写真を撮ろうとしている人に餌付けされたり、車に轢かれたりしているのを見るのは辛いところです。

個体数の多さゆえの、人間との共存の一面ではありますが、線引きは必要でしょう。

鈴蘭公園

まずは帯広市のお隣り、音更町の鈴蘭公園です。

その名の通り、初夏のスズランの群生の美しい公園です。

その他、オオバナノエンレイソウやエゾエンゴサク、九輪草など本州の高山でしか見られないような花たちが当たり前のように咲いています。

ああ、ここにもエゾが付いています。

公園の主な樹種はカシワやミズナラですが、桜の名所でもありシーズンになると花見に訪れる人で大きな賑わいを見せます。

見晴らしの良い丘の上に位置するため、十勝大橋や帯広市内を眼下に望むロケーションは最高です。

夏の十勝大橋で開催される「勝毎花火大会」をこの公園から眺める方も少なくありません。

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犬の散歩や自然観察、日常のウォーキングなど、どの時間に訪れても人と出逢える親しみやすい公園です。

そんな公園ですから、エゾリスだって当たり前のように寛いでいられるのでしょう。

公園内なら車に轢かれる心配もありません。

訪れたら、100%に近い確率でエゾリスに出逢える公園です。

鈴蘭公園施設情報

  • 住所:〒080-0313北海道河東郡音更町鈴蘭公園
  • 電話番号:0155-42-2111音更町役場建設部土木課公園管理係
  • 休日:無休
  • 開園時間:24時間開園
  • アクセス:道東道音更帯広ICから10分 帯広駅より十勝バス「ぬかびら行き」「上士幌行き」乗車「鈴蘭公園入口」下車

緑ヶ丘公園

帯広駅南口から歩いても行ける広大な総合公園です。

敷地面積はおよそ50万ヘクタール。

自然豊かな散策路に池や野草園、美術館に動物園、帯広の歴史がわかる帯広百年記念館と子供の遊べる児童館や遊具施設などがあるため、帯広のすべてが詰め込まれた観光スポットといっても過言ではありません。

春の桜並木の美しさはもちろん、秋の紅葉シーズンに木漏れ陽の下を歩くのは気持ちよいものです。

主な樹種はエゾヤマザクラ、カシワ・ミズナラ・ハルニレ・ヤマモミジ・イタヤカエデ・オニグルミの広葉樹の他、チョウセンゴヨウやキタゴヨウ、プンゲンストウヒなどの針葉樹も豊富、多種多彩な樹種と設備で訪れる人はもちろん、エゾリスも魅了しています。

緑ヶ丘公園の目玉ともいえるのがグリーンパーク。

広さ5ヘクタールに及ぶ広大な芝生の広場で、かつてギネスブックに載ったこともある400mの長さのベンチがあることで有名です。

また、「野草園」では十勝に自生する植物約380種を観察でき、近くを流れる売買川ではサクラマスの遡上が確認されたこともあります。

まさに、十勝の文化と自然の凝縮されたスポットです。

なお、帯広には、緑ヶ丘公園の他に「帯広の森」という400ヘクタールを超える広大な自然公園もあります。

もちろんエゾリスが多数棲息していますが、広すぎるためエゾリスと遭遇できるかどうかはわかりません。

ホドホドの広さで、文化と自然の見事な調和を見せているのが緑ヶ丘公園、十勝イチオシのヒミツキチです。

緑ヶ丘公園施設情報

  • 住所:〒080-0846 北海道帯広市緑ケ丘2
  • 電話番号:0155-21-3272
  • 休日:無休
  • 営業時間:24時間開園
  • アクセス:JR帯広駅から徒歩18分、車で5分
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