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【石川】能登半島地震復興の拠点となる金沢市“鞍月(くらつき)”

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20年前までは、金沢市民も知らない町だった

それまで、石川県庁は金沢市広坂にありました。

日本三大庭園の一つと言われている“兼六園(けんろくえん)”のすぐ近くで、建物も大正ロマンを彷彿とする造りであったことから、観光名所としても有名でした。

しかし、建物の老朽化が進んだこともあり、ついに県庁の移転へ。

移転の候補地として、旧県庁のはるか西側に位置する『鞍月(くらつき)』が挙げられたのです。

当時の鞍月地区はほとんど一帯が水田地帯で、目立つ建物と言えば、“石川県立中央病院”くらいでした。

過疎化が進んでいたこともあり、地域の活性化を図るべく、

1990年代に入ってから、鞍月地区の街化計画に向けて工事が着々と進み、

2002年、ついに新しい町【鞍月】が誕生。

そして翌2003年には、石川県庁がここ鞍月という新しい地に根を張ったのです。

石川県のシンボル「石川県庁」
石川県庁舎と石川県警①
石川県庁舎と石川県警②

石川県庁が移転された鞍月のその後

石川県庁の着工が皮切りとなり、

県庁の職員をターゲットとした飲食店が増えていきました。

代表例でいえば、ミスタードーナツ、スターバックス、マクドナルドなどといったチェーン店から、

最近では、個人で経営されているカフェやラーメン店なども増えつつあります。

また交通機関も充実し、石川県庁行き、またはその周辺行きのバスも圧倒的に本数が増えました。

金沢駅からバスで約15分。

直線道路で行けて、渋滞もほとんどなく、雪の日も融雪装置がシッカリしているので、

行政で働く職員さんがたの通勤に大いに貢献されている北鉄バス。

そして県庁の道路を挟んで向かい側に位置する“石川県立中央病院”に通院される患者さんにとっても、

交通の便が良くなり、運転に困難なかたでも安心です。

それに伴い、住宅街も一気に増えてきました。

そして生活に役立つスーパーマーケットやコンビニエンスストアも増え、

今では石川県民も一目置く、住みやすい地域として発展したのです。

石川県警
石川県警。バス停も目の前!
石川県庁の向かいに位置する石川県立中央病院。

↑金沢市民の間では「県中」という呼び名で親しまれています。

令和6年1月1日発生の能登半島地震を受けて…

県庁、病院、石川県警もある鞍月。

能登半島地震を受けて、県のトップとして被災者の受け入れ、または被災地への支援など、まだまだ課題はありますが、

鞍月を行政の拠点に、地域活性のみならず、地震復興に向けて“リーダーシップ”の取れる町として、

今後の【鞍月】の成長にも注目していきたいですね。

被災地へ物資を運ぶヘリコプター
1日も早く復旧しますように!
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