以前は音更町の街の少し外れに店舗を構えていたRamen FUJI(ラーメンフジ)
当時から行列のできる人気店で、道の駅おとふけの開設に伴う移転には賛否両論ありました。
というのは、街の少しの外れにあるという、知る人ぞ知っていたヒミツキチ感が薄れてしまうからです。
自家製麺とこだわり抜いた魚介スープの味をご存知の方からは、
「味が落ちるのでは?」と懸念が湧いたり、
「気軽に食べられるようになった」と喜びの声も上がっているようです。
一方で初めて食べた方から
「道の駅のフードコートレベルじゃない本格ラーメンだ」
と驚嘆する声が多数寄せられています。
かつてのヒミツキチ感は薄れましたが味は今まで通り、そして気軽に立ち寄れるようになった「Ramen FUJI」
ご紹介します。
「Ramen FUJI」の「FUJI」はお母さまのお名前から
「Ramen FUJI」が音更町の街の少し外れた場所、音更川の近くで営業していた頃の店名は「らぁめん創房 藤」です。
「藤」の一文字はお母さまのお名前「藤江」様より拝借したとのことです。
尊敬できるすばらしいお母さまなのでしょう。
この店のラーメンを食べるたびに思いを馳せてしまいます。
「らぁめん創房 藤」は初め帯広市内に開業していたのですが2007年に音更町に移転、そして2022年の「道の駅音更なつぞらのふる里」開設に伴い店名を「Ramen FUJI」としてリニューアルオープンしました。
お母さまの「藤」は英文字の「FUJI」となり、ラーメンと共に広く知られるようになりました。
自家製麺とブロッコリー麺
「Ramen FUJI」の特徴は出汁の効いたスープと食べてびっくりのストレートもちもち麺。
ストレートもちもち麺はもちろん自家製、以前は業務用麺を使っていたのですが「らぁめん創房 藤」の時代の2013年に自家製で作るようになったそうです。
このスープにはこの麺という徹底したこだわりからの判断でした。
小麦はもちろん音更産、2018年には音更産ブロッコリーを使用した「ブロッコリー麺」が誕生しました。
すべてのメニューにおいて普通の麺との差し替えが可能です。
ほんの少しグリーンがかったブロッコリー麺は、噛んだとき「お、ブロッコリー」という食感があります。
ブロッコリーといえば、先ごろ国民生活にとって重要とされる「指定野菜」に追加されたばかり。
健康野菜のお墨付きです。
「Ramen FUJI」で免疫力アップといきましょう。
看板メニューは「オニめん」と「しお」
メニュー看板の中でひときわ目を引くのが「オニめん」です。
ベースは味噌味なのですが、ベジタブルスープと豚ホルモンを煮込んだというスープは、ひとことで言い表せない深い旨味が沁みわたります。
下ごしらえにかけた手間暇を感じさせる味です。
「オニめん」の「オニ」はスタッフの名前から命名したそうです。
こちらも尊敬できるすばらしいスタッフなのでしょう。
そして「Ramen FUJI」を語るときに忘れてはならないのが塩ラーメン。
「らぁめん創房 藤」の時代から行列を作っていた客はほとんど「塩ラーメン」が目当てだったといいます。
「確かに!」
塩ラーメンはやはり魚介出汁に限る、と舌鼓を打つ納得のスープ。
中太もちもちストレート麺との相性が抜群です。
下画像、左は「オニめん」右が「しお」です。
紹介したメニュー以外ももちろん申し分のない味です。
ほど良い量とリーズナブルな価格は、物価高騰しまくりのご時世にあって有難い限り。
ラーメンにボリュームを求める方もいますが、大勢の観光客でにぎわう道の駅のフードコート内なら、これくらいが丁度よいでしょう。
他の店舗とハシゴするのも悪くありません。
ともあれ、道の駅は旅の途中、この後の移動もあるので運転中眠くならない程度に腹八分目程度がよいでしょう。
「食べ足らなかった」
と思われたら、またいらしてください。
Ramen FUJI 施設情報
- 住所:〒080-0346 北海道河東郡音更町 なつぞら2番地
- 電話番号:0155-65-0822
- 休日:月曜日(祝日の場合は翌日)
- 営業時間:9:00~18:00
- アクセス:道東道音更帯広I.Cより車で2分 とかち帯広空港連絡バス「道の駅おとふけ」下車徒歩1分