最高気温がプラス10℃を超えることもあった2月より寒いくらいの3月のスタートとなった北海道。
十勝地方では朝の気温がマイナス20℃を下回る日もあります。
そして重く湿った「ドカ雪」
本州の「春一番」などという洒落たネーミングとは若干響の違う、この重たい雪が春を告げる風物詩でもあります。
「三寒四温」
そんな言葉がピッタリの秘密基地を紹介します。
知る人ぞ知る十勝の名泉「丸美ヶ丘温泉」
まさに「知る人ぞ知る」といった風情の「丸美ヶ丘温泉」
北海道は十勝地方、十勝地方といえば世界有数のモール温泉のメッカ。
植物由来の柔らかい泉質の美肌効果で「美人の湯」として親しまれてきました。
十勝川温泉のホテル街は多くの観光客でにぎわい、近年の外国富裕層に向けた高級化も進みつつあります。
そんな世の中の動きとは隔世の感のある十勝の森の中。
音更市街を見下ろす小高い丘の上に、歴史を感じさせる佇まいを見せるのが「丸美ヶ丘温泉」
創業50年を超えるネイティブに愛されてきた温泉施設です。
フルネームは「丸美ヶ丘温泉ホテル」~だから泊まって温泉三昧も可!
三寒四温の時節がら、足元注意喚起の看板が傾いている様さえチャーミングに見えるのは、その親しみやすさゆえでしょう。
春のドカ雪に辟易して雪かきをようやく終えた身体を癒すのは、ここの温泉しかありません。
「ゆ」の文字と温泉マークの間を入っていくと、番台というよりはホテルのロビーのような雰囲気。
そう、ホテルでもあるため宿泊対応もしています。
だから寛ぎ感が違うのでしょう。
素泊まりの客室が3室。1室2名でお1人様4,200円とのこと。
小高い森の中の宿での温泉三昧、悪くありません!
十勝人が口を揃えて絶賛するモール泉中のモール泉
旅の情報誌や旅行サイトは広告料で成り立つため、資本力のある施設をイチ押しして評価の高い口コミを載せています。
そうして内外の観光客を誘致するのですが、実際訪れた観光客が本当にその地域の良さを堪能できたのかどうか、地元民の知るところではありません。
観光で訪れてお金を落としてくれるのは喜ばしいのですが、せっかくなら最高の十勝を味わってほしい、と老婆心さながらに思うのです。
「十勝ニ来タカラモール泉ニ入リタイノデスガ、何処ガイイデスカ?」
そう聞かれたら、十勝の人は口を揃えてこう言います。
「丸美ヶ丘温泉に決まってんだべさ」
異なる2本の源泉からそれぞれの浴槽にどんどんかけ流し
50年もの長い間、愛され続けてきた「丸美ヶ丘温泉」
2本の源泉を持ち、アルカリ性・湧出温度48℃は大浴場へ
弱アルカリ性・湧出温度37.4℃は小浴場へ
男女同じ造りの浴槽ですから想像も容易でしょう。
植物由来のなめらかな琥珀のお湯が、しっとりと肌にまとわり保湿効果抜群、温もりを逃しません。
50℃のトロンサウナと10室の家族風呂
サウナ風呂は「トロンサウナ」といい、50℃の低温でじっくりと発汗を促します。
低温サウナで体の芯から発汗させますから、内部からのデトックス効果も期待できます。
家族風呂が10室もあるのはホテルならではしょう。
気兼ねなく水入らずの時間を過ごせる配慮も心憎いばかりです。
こうした細やかな目配りができる点が、地元民に愛されてきた理由でしょう。
秘密基地として大切に守っていきたい、
あまり大混雑はしてほしくないけれど、みんなに知ってほしい
モール泉中のモール泉「丸美ヶ丘温泉」へ、どうぞ立ち寄ってみてください。
丸美ヶ丘温泉施設情報
- 住所:北海道河東郡音更町宝来本通り6丁目2
- 電話番号:0155-31-6161
- 休日:無休
- 営業時間:10:00~23:00
- アクセス:帯広駅より車で10分 十勝バス「十勝川温泉行き「宝来中央通り」で下車、徒歩約10分(階段あり)
- 公式サイト:丸美ヶ丘温泉ホテル・ガイドブック (peraichi.com)